ニイガタアシロボ 企業ご紹介! 株式会社村尾技建 様

今回は株式会社村尾技建様のニイガタアシロボ取り組みについてご紹介です!

 

はじめに

RPAとはRobotic Process Automation の略で、人間がコンピューター上で行っている定型作業をロボットで自動化することをいい

別名「仮想知的労働者(デジタルレイバー)」と呼ばれています。

当社では2020 年9 月からRPAへの取組を開始し1年が経過しました。少しでも早く社内での利用をスタートさせ

活用促進させるために導入時の目標設定や導入部門、対象業務の決定の経緯などをレビューするとともに、1 年間取り組んできて

現在、稼働している「全く気の利かない。でも365 日/24 時間働く事務員(RPA)」(図1)(成果の一部)を紹介します。

また、今後の社内活用の展開についても触れたいと思います。

 

RPA導入のきっかけ 1 ヵ月無料体験版操作説明会

2020 年7 月30 日、(株)SUPER FUTURE によるRPA“ニイガタアシロボ”(NIIGATA ASSISTANT ROBOT)(図1)の

説明会を受けてまずは1 カ月間、無料で体験版を利用し、操作説明会(合計8 回16 時間)を開催しました。

図1 ニイガタアシロボの資料(転載)

 

導入する業務は、財務・会計、販売事務、技術事務にかかわる業務として

Ⓐ ディリー・マンスリーのルーチンワーク

Ⓑ 年間数百件の入札・契約から売上・回収までのルーチンワークの2 つに大別し、その中から、

人の判断を必要としないパソコン業務を抽出・整理することから始めました。

説明会に参加した社員5 名は、各々が“挑戦”したいテーマ(下記)を選び、業務進行の手順をRPAシナリオとして完成化することを

目標にしました。

新保・阿部 納品書・請求書等の売上関係書類を納期3 日前に自動印刷して準備する Ⓑ

前田 毎月下旬に全社員へ月次決算協力依頼のメールを自動送信する Ⓐ

前田 顧客入金情報をe-ネットバンキングで確認し、財務・会計関係者に自動配信する Ⓐ

小山 毎朝基幹DB「受注台帳」にアクセスし入金予定額を集計し資金繰り表を自動更新する Ⓐ

山田 技術部門25 名の毎月の業務別作業工数記録を自動集計する Ⓐ

それぞれ、わずか4 回のレクチャーにもかかわらずシナリオを完成させ、10 月8 日開催した発表会(図2)で

プレゼンしてもらいました。

低コスト、簡単で操作性が良く、既存のDB・財務会計システム(TKC)やWEB関連作業との連携の容易さなど

総合的に判断して翌日から2 名あわせて月給5 万円の“ニイガタアシロボ”(製品版2 ライセンス)の採用に踏み切りました。

図2 https://www.muraogiken.co.jp/news/post_1028

 

RPA導入のねらい、環境整備、目標設定

1 カ月間の無料体験セミナーを経て、2020 年10 月から2121年の3月までの当初6カ月間は試験導入期間と位置づけて、以下に挙げるように、

執務環境を整備し、具体的な目標を設定して取り組みを推進することにしました。

① ねらい:総務部、販売・生産事務を中心とした作業の自動化・効率化・時間短縮、働き方改革

② 環境整備:RPA専用PC2 台の設定、製品版のインストール、体験版完成シナリオの引越し

③ シナリオ作成目標:5 件

④ RPA相談会:月2 回((株)SUPER FUTURE 協力)

⑤ シナリオ作成課題Ⅰ:財務会計システムTKCと連携した月次決算ワークフローの改善、資料の自動作成

⑥ シナリオ作成課題Ⅱ:基幹DB「受注台帳」と連携したワークフローの改善 作業量(重複入力)減、作業ミス(ヒューマンエラー)撤廃

 

全く気の利かない。でも365日/24時間働く事務員紹介

導入半年後の2021 年4 月28 日に開催したRPA相談会では、半年間の取り組みのレビューを実施しました。

現在、RPAシナリオが完成し、日々の業務で活用中のシナリオは表1のとおりです。

表1 現在活用中のRPA完成シナリオ

アシロボの画面の一部(図3)を紹介すると、トップ画面の“シナリオ一覧”でアシロボが担当している仕事がわかります。

ここでスケジューリング機能を使えばタイマー予約による定期実行の指令が出来ます。編集画面の左側がアシロボの動作一覧です。

どのような作業をさせたいのかこちらから選択します。右側のグレー部分がシナリオの本体でアシロボに指示する動作が順に追加され並んでいきます。

表1でシナリオ行数の多い2 人の仕事ぶりを簡単に紹介します。

№1の業務工数集計は作業時間が大幅に短縮され、人的ミスが皆無になり、さらにシナリオを考える過程で準備段階の

プロセス(作業工数の入力方法)の改善やアウトプットの活用(№2の稼働率集計)に繋がっています。

№4の未収入金管理は、これまで毎朝基幹DB「受注台帳」にアクセスし、少し面倒で憂鬱だったExcel 作業が、アシロボの入社により消滅しました。

図3 アシロボ画面 上:トップ画面 下:編集画面

 

おわりに

身近な業務からスタートし、RPAで自動化される姿を見て実際の感触を掴み、複数の具体的な成果が生まれてきました。

今後は全社各部署を俯瞰して、手順とルールがあるRPA化向きの業務を発見し、シナリオ開発を進めて、2 名のアシロボの稼働率を高めたいと思います。

RPAの導入から毎月の相談会を通じて 株式会社 SUPER FUTURE にご協力を頂いています。

本社 新潟県新潟市中央区竜が島 1-4-4

         

 

株式会社村尾技建
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TEL 025-284-6100
建設コンサルタント業  主に、地質・土質調査、環境調査・測量
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